ともに育む

植樹・育林事業

工藝を未来へつなぐ森づくり

Photo by Hironori FUKUMOTO

私たちは、可能な限り持続可能で、循環的なモノづくりの生態系を作るため、森のプロである林業家の知恵と力を借りて、工藝を未来へつなぐ森づくりを行なっています。漆を中心とした工芸素材を植樹・育成し、またすでに自生している桐などの工芸素材は、より好ましい環境で育つことができるよう、周囲の木々に対して選択的な伐採も行います。文化・地域・環境・教育・ウェルネスなど、様々な関心のもとに共感を寄せる人々のコミュニティによって、『工藝の森』の森づくりは行われています。

わたしたちの「森」

私たちの活動の拠点、京都・京北にある、京都市有「合併記念の森」。268haに渡る森の一角に、私たちの森はあります。昭和の終わりに、一度はゴルフ場になる計画が進んだこの広大な森。経済が弾け、放置され、その後は行政が所有したことで、経済活動から免れ、そのことによってかえって他の林業用地では見られない森の姿が見られます。現在は京都市によって「地域の伝統技術を継承する森」「持続的管理が可能な森」「多様性の森」「環境機能を高める森」という4つの基本方針に基づいて所有され、一般社団法人パースペクティブは、その方針に共感し、協定事業者としてこの森の運営に参加しています。

合併記念の森

京北について

わたしたちの主な活動の拠点は、京都市街地から北西に車で1時間ほどの距離に位置する京北という地域から、京都市街地までのエリア。京北は、かつては御杣御料地(みそまごりょうち)として平安京の創設を木材で支えた材料供給地です。循環する小さな経済を当たり前のように実践した先人の知恵が残るこの山郷で、持続可能な社会に向けた取り組みを行うコミュニティが、育ってきています。

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