『工藝の森』は、一般社団法人パースペクティブにより運営されています。パースペクティブは、10,000年もの間日本の風土で使用されてきた漆を中心軸に、工藝に受け継がれた「人と自然との関係性」にヒントを学び、社会に調和を、人に感性を、そして地球に持続可能な人のあり方をもたらすタネを蒔きます。
根底にあるのは、人と自然のサステナブルな関わり方や、自己よりもっと大きなもののいとなみの象徴でもある、「工藝」へのまなざし。工藝は日本の社会、価値観、意識を映し出す「鏡」であると位置づけ、教育プログラムやツアーを企画してきた。大量生産で生まれた均質な工業製品の溢れる社会的背景の中で、モノづくりへの親近感や、自然との関係性の中に身を置くことのできる感性が失われてきていることに危機感を感じ、2019年6月、パースペクティブを設立。
堤淺吉漆店 専務。明治期から続く漆の精製業者の四代目。漆を育て収集する山側の「漆掻き職人」と、漆を塗る「塗師」の中間に立つ立場から、漆と人々の暮らしとの間に広がる距離感や、漆の生産量の減少に危機感を感じ、漆のある暮らしを次世代の子ども達につなぐ取り組みとして「うるしのいっぽ」を始める。「サーフボード×漆」「BMX×漆」「スケボー×漆」など、今までになかった取り合わせを通じて、漆との新しい出会いを提案。1万年前から日本の風土で使われてきたサステナブルな天然素材「漆」を、次の時代に継承するべきものとして、2019年6月、パースペクティブを設立。
プロダクトデザイナー。オムロン(株)にてデザインマネージメントに長年従事。現在は京北と京都市内のニ拠点生活。京北の地域と森のためのモノづくりにそのデザインキャリアで得られた知見を捧げつつ、大手企業人退職後の第二の人生を自然の近くで謳歌する。
漆サーフボードプロジェクト“Siita”プロジェクトマネージャー。アフリカで10年間のサファリガイドの経験を経て、日本人の自然との関わり方に惹かれて研究の道に。京都大学博士課程(地域研究)。ウルシと地域木材を使った循環型のサーフボード作りに挑戦している。
合気道、イラストレーター、映画監督、デザイナー、翻訳者と、多様な好奇心と多彩な能力に驚かされるが、共通するのは、どの仕事にも彼女の「人と人との間にコミュニケーションの回路をつくる才能」が発動すること。アイルランド出身。
京北山国出身、在住。林業、登山、森林生態学からの視点あり。それぞれ40年から50年の経験を持つ。
共同代表 堤卓也の家業、明治期から続く漆の精製業者。漆メーカーとしてのノウハウと独自の活動がコアな共感者の輪を広げ、パースペクティブの原動力にもなっている。パースペクティブとは志とリソースを共有。
京北の地域企業や地域全体のブランディング、アイデンティティ・デザインを手がける。地域の人々との関係性をマーケットに導いている。
教育・サステナブルツーリズムを通して、京都の山郷に残された知恵を次の時代に再編し、国際的に利用可能なアイデアに展開する。